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デジタル歯科

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デジタル歯科
Digital dentistry

デジタル歯科とは?

自動車産業では主流となったコンピューター支援システムを利用した製作(いわゆるCAD/CAM)方法が時を経て歯科界にも利用されるようになってきました。歯科に利用が始まったのは欧米で今からおよそ40年前。最初は誰一人として同じ形態を持たない歯をデジタルで計測するのは至難の業であり、日々の臨床に利用するまでには至りませんでした。しかしながら、昨今の世の中のPCやスマートフォンの進歩に代表されるように様々な分野でデジタルの進化が進み、ついに歯科界でもCAD/CAM冠の導入が始まり、2022年4月の保険改訂よりCAD/CAMインレーが適用になりました。今後もますますの発展が見込まれるデジタル分野に当院も積極的に取り組んでまいります。

これまでの歯科との違い
例えば1歯の虫歯を治す場合

診断→虫歯除去および形成(詰め物やかぶせものなどの技工物を作るための形作りです。)→型どり→石膏模型製作→技工所に送付→技工物製作用模型の製作→技工物の製作→技工物の納入→口腔内に試適および調整→装着

​以上のような流れが一般的です。

例えばデジタル歯科の場合

​診断→虫歯除去および形成→口腔内スキャナーによりデジタル型どり→データをオンラインで技工所に送付→技工所内のコンピューターミリングマシンにて技工物の製作→技工物の納入→口腔内に試適および調整→装着

今までと何が違うのか?

上記下線部がコンピューターもしくはオンラインに置き換わるだけで種々の型どり材、石膏、輸送費のカットにつながり、時間の短縮、すなわち納期の短縮にもつながることは世の中のSDGsの流れに沿うものであり、何より口腔内での型どりに苦労される方は少なからずいらっしゃいますので、そういった方々にとっては1つ苦手が克服されることにつながりますし、歯科医師、技工士等の術者によって仕上がりに差がでないなどの大きなメリットがあります。

​当院が取り組んでいるデジタル歯科

【1】 CAD/CAM冠 CAD/CAMインレー

2022年4月現在最後方臼歯を除いてほぼすべての歯に採用されました。(金属アレルギーの場合はその限りではない)わかりやすくいうと保険で白いかぶせものの適応範囲が増えました。しかしながら材料の主成分は樹脂であり色調グラデーションが強い歯には向いてない場合もあります。また自費診療の分野では既にCAD/CAMを使用しているものは実は多く、保険と比べて材質的にも色調的にも優れたものは種々あります。まずはお気軽にご相談ください。

【2】 マウスピース矯正

数年前の当院におけるマウスピース矯正歯の移動量を模型上で毎回型どりをしながら1枚ずつお渡ししておりました。そのため途中で治療計画変更になることもありました。デジタル歯科では従来のような精密な模型を作成してスキャニングするか、口腔内で直にスキャニングを行い、当院担当医および提携矯正専門医とAIが大量のデータより診断、治療計画を立案し、PC上での治療終了予想図を患者様に確認していただいてから必要枚数を一括で製作してお渡し、使用開始していただきます。終了後の保定装置までまかないます。矯正歯科のページも参考にしていただいて、いつでもお気軽にご相談ください。

【3】 咬合診断

人には利き手利き足があるように口腔内でも左噛み等の癖が歯のすり減りなど咬み合わせに影響がでてくることがあります。また技工物を装着したあとどうしても噛み馴染みが難しい場合は細かいところで咬み合わせがあっていないことがあります。このような場合、口腔内をスキャニングすることで咬合データを提供、日常臨床における診断のサポートに役立てます。模型ではなくデジタルデータですので場所もとらず、長期に保管することで、経年変化も追跡することが可能です。

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