お勉強です。またまた歯科医師会館にいって参りました。今回は歯科医師会主催の学術講演会で総義歯がテーマです。
総義歯は...難しいですね。正直なんで吸着しているのか、なんで吸着しないのか、永遠に悩むことでしょう。
いやあ今回の講師の大ベテランの村岡秀明先生(千葉県市川市開業)は実に面白かった。まずその語り口。生粋の江戸っ子のようで、まるで噺家さん。小噺をいれつつ飽きさせないのは流石でございました。ただ面白いだけではなく診療に向かっている姿勢が素晴らしい。御年74歳なのにと言ったら大変失礼なのですが、自分の父親と同世代ですから比較するととても信じられません。何が信じられなかったのかといいますと、常に記録をつけていること、それは当たり前のことなのかもしれませんが、出てくる症例すべてが、なんとムービー!!!GO PROでしょうか?術者目線でこれは大変ありがたかったです。
例えば実習もしくはアシスタントについても、術者の視線には決してなれませんので、貴重な映像だったと思います。手つきが見られるだけでも本当に最高!。そして講演中にもiPadで板書、フリーハンドでどんどん書く描く。恐れ入りました。自分が同じ年になったときにここまでできるとは到底思えません。
技術的なことよりもより感覚的なところも求められる義歯治療と思っているのですが、感覚的なところを磨こうと思えば当然経験が必要になるわけです。その経験の磨き方についてもいい話をされておりました。どんな立派な先人達も駆け出しの頃があったわけで、そのころの苦労は買ってでもしなければならないことがあることを強くお話されていました。
僕もせいぶ歯科で働きはじめてから義歯への取り組み方は院長先生のおかげでずいぶん変わりましたし、結果がでることが増える喜びも経験させていただきました。
今回もまたあらたなヒントを得たり、やっぱりそうだったのかと今までの経験の答え合わせができたりと大いにためになった一日でした。
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