top of page
  • 執筆者の写真執筆者 せいぶ歯科

第2回 『30歳以上の日本人の8割が歯周病!?』              西海 俊孝

更新日:2021年4月12日

歯周病は老化によるもの?

 加齢と共に歯を失う人が増えています。これは老化によるものでしょうか。また世間的には、生まれつき歯が強い、弱い、という声を聴くこともありますが、「歯の失いやすさ」は生まれつき決まっているものなのでしょうか。

 歯を失う原因の第一位は、歯周病です。

 そして歯周病が進む一番の原因は、実は歯の汚れ(プラーク)の中に潜む細菌や、細菌の出す毒素が原因なのです。歯磨きがしっかり行われていないとプラークが歯に蓄積してしまいますが、歯と歯茎の間に蓄積するとプラークの中の細菌によって歯茎に炎症が起きてしまいます。その炎症が進むと、歯を支えている部分である骨(歯槽骨)が溶かされてしまい、この状態になるといわゆる「歯周病」ということになります。痛みがないことが多いので、そのまま放置してしまうケースも少なくありません。

 厚生労働省の歯科疾患実態調査(平成23年)によれば、20~24歳・25~29歳での歯周病罹患率が10%強であるのに対し、30代になると20%を超えます。40歳代以降は徐々に罹患率が高くなり、65~69歳での罹患率は約50%にも及びます。

 「30歳以上の日本人の80%が歯周病」「歯周病は国民病」とも言われるほど、歯周病は日本人に多い病気です。30代以降に増える傾向があるため、30代からは特に注意していかなければならないということですね。

 歯周病を予防するためには日々のご自身の歯磨きで、どれだけしっかり汚れを落とせているか(プラークコントロール、セルフケア)と、定期的な歯石除去などのプロフェッショナルケアが重要です。毎日歯磨きをしていても、自分では落としきれない汚れが溜まってしまいます。この磨き残しが歯周病の原因となってしまうため、セルフケアに加えて医師や歯科衛生士によるプロのクリーニングが必要というわけです。

 近年では、歯周病はただ歯を失う病気のみにとどまらず、全身との関わりも示唆されています。日本臨床歯周病学会の発表では、狭心症・心筋梗塞といった心臓疾患、脳梗塞、糖尿病、他・・・。女性の場合は、低体重児早産などにもつながるとされています。怖い話ですね。

 心配になられた方、気になられた方は、是非一度、検査を受けられてみてはいかがでしょうか?

最新記事

すべて表示

第5回 『正しい口腔内清掃とその将来性とは』      岡井 悠将

皆さんは普段どのように歯磨きをされているでしょうか。磨き方だけでなく、いつ磨くか、何を使うか、一回当たりの時間など自分の中で当たり前になってしまった普段の生活習慣に関しては何かきっかけがないと改めて見直す機会とういうのは少ないのではないでしょうか。今回のコラムではそういったきっかけの一つとしてお役立ていただければと思います。歯磨きによる歯垢の除去を専門的にはプラークコントロールといいます。まずはこ

第4回 『予防とメインテナンスの必要性』                佃 文蔵

皆さん、最後に歯医者を受診したのは、いつですか? 「別に痛いところもないし、ずっと行ってないよ」という方、要注意です!気付かないうちに口の中の崩壊が進んでいるかもしれません。歯を失う原因の第一である歯周病は、症状なく進行していきます。歯が痛い、グラグラしてきたと気付いたときにはもう遅く、歯を抜くしかない状態ということもあります。 そうなる前に早めに疾患を発見・治療し、再び悪くならないようにしていく

第3回 『あっ!今、食いしばっていませんか?』                山本 寛樹  

TCHという言葉をご存知でしょうか?Tooth Contacting Habit(歯列接触癖)の略で、上下の歯を常に持続的に接触させる癖のことです。噛みしめ・呑気(どんき)症候群という名前でも知られています。 要は食いしばりのように噛みしめる時間が長いことでおこる、体の不具合のことを示しています。(体です。口だけの問題ではないのです!)なんだか噛むことや食いしばることが、いけないことのように聞こえ

Comments


bottom of page