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  • 執筆者の写真執筆者 せいぶ歯科

第1回 『悪戦苦闘』    院長 小林譲治  

更新日:2021年4月12日

せいぶ歯科医院を開業して、今年の3月で丸34年になりました。当時、せいぶ歯科医院のあるビルの周りには水田が沢山あって、田植えの時期にはカエルがゲロゲロとうるさかったものです。そしてアルパークもなくて、見渡すとオートキパチンコ店、サンプラザが何もさえぎるものがなく、直ぐに見えました。

 近くに歯科医院もなく、開業当初からいきなり初診の患者さんが毎日何十人と来院されました。広島大学歯学部を卒業後、同付属病院の第一補綴顎教室に助手として在籍し、歯科の被せや入れ歯の臨床を勉強後、今の場所にて開業いたしましたが、臨床経験の不足と多種多様の症例に、毎日悪戦苦闘いたしました。全身のうちの高が「口」だけの治療と、高をくくっていた自分の認識不足を改めて思い知らされました。毎日思うようにいかない診療にストレスが溜まり、おまけに緊張感と診療時間の延長により一時体調を崩したこともありました。

 そこで自分の勉強不足を痛感し、休日や、時には診療日を休診してまで講習会に参加するようになりました。広島では、なかなか講習会が開かれることが少ないので、東京、大阪、博多と、色々な講習会に参加しました。特に東京では、やはり多様な講習会が開かれることが多く、そこで知り合った同じ悩みを持つ仲間と知り合い、講習会の後は色々な情報を交換してまいりました。特に当時は、インプラントに早くから関心を持って、失った歯に代わる物としてどうしても必要不可欠であると確信して、仲間と一緒に研修会に参加いたしました。インプラントに関しての師匠である熊本の中村社綱先生のもとに、1年間の間で24日講習会に参加し、歯周、インプラント治療の基礎を研修後、1年ごとにシンガポール、フランス、スイス、ポルトガル、ハワイ、韓国等の海外研修にも参加し、インプラント治療の為の造骨方法も習得いたしました。また、大学の友人である高田隆歯学部教授の紹介で、アメリカ、ミシガン州のミシガン大学にて、日本では不可能な献体による研修を2度受けてまいりました。その後、神奈川の鶴見大学歯学部のインプラント科で、5年間の研修生として非常勤で通学し講習会に参加、オペ見で研修を積み、2010年2月に日本口腔インプラント学会の認定医となりました。そのほか、東京の林陽春先生主催の講習会に参加させて頂き、外科的侵襲の少ないインプラント手術技術を研修いたしました。現在は、症例により5社の製品を使い分けております。尚、インプラント治療の診断には欠かせない歯科用CTも7年前から導入し、安全で確実な治療方法を確立しております。

CT導入によって今までの歯科用レントゲンでは判り難かった診断を3Dで診て、インプラント治療のみならず歯周治療(歯の周りの骨欠損の状態を診断)、歯内治療(神経の数、歯根の形態、歯の破折、根尖膿胞の大きさの診断)、親知らずと下顎の太い神経や血管との近接状態の診断、歯性上顎洞炎(上顎の歯の根っこの病気が原因による副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症の診断)、顎関節症の下顎頭の変形の有無の診断等、様々なことがより明確にできるようになりました。

 歯周病の治療に関しては、博多の船越栄治先生の元で研修をさせて頂きました。そこで学んだことにより、診断に対して治療方法の選択も変わってきました。

骨造成や歯周再生治療の必要性が生じてくることもあります。  せいぶ歯科医院では、できるだけ歯の保存に努めるために、歯周治療、かみ合わせの治療を行い、その後も定期的なメンテナンスによる予防を行っております。しかしながら、CT撮影による診断の結果、その歯を残すことによってかえって隣在歯に悪影響を及ぼすことがあるため、やむなく抜歯せざるを得ない場合があります。ですから、できるだけ手遅れにならないうちに、CTによる診断と適切な処置を早めに講じることをお勧めいたします。

 一生自分の歯で噛めるようにする為には、毎日のご自身のブラッシングと歯科医院による治療と予防、その両方が必要です。これからは高齢化社会、いつまでも自分の歯で美味しく食べて健康で長生きしたいものです。せいぶ歯科医院では、その一助を担う為に、日々研鑽してまいる所存です。

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